ギャンブル依存|治療の種類

ギャンブル依存症にはどのような治療方法があるのかを説明します。ギャンブル依存症の専門外来は少ないものですが、いざ自分が何かしらのきっかけでギャンブル依存症になった場合に備えておくことが必要です。

そこで今回は3種類のギャンブル依存症の治療方法について説明します。

 

自助グループへの参加

ギャンブル依存症の人は、自分には「治療の必要はない」と考えがちです。借金をしてまでギャンブルをするのは、周囲から見ると正常とは言えないでしょう。

しかし本人はそれが問題のある行為だとの認識がありません。

そこでまずは、同じようにギャンブルで借金をしてしまった人たちが集まる「自助グループ」に参加することをおすすめします。

そこには自分と同じようにギャンブルをやめることができない人が集まっています。そして、どのような問題が生じているのか、あるいは今後どんな問題が発生するのかを学ぶことができます。

現実というものを目の当たりにすることで、あらためて自分は「ギャンブル依存症」になっているのだと認識できます。

その結果、今の状況から脱するためには治療が必要であることを理解できるようになります。また、治療を受けることで回復できることもわかります。

 

認知行動療法

「認知行動療法」とは認知(考え方)のかたよりを矯正する治療方法です。これは、感情や行動というものは、ものごとをどのように認知するかによって変わることを利用しています。

認知行動療法の内容

認知行動療法の具体的な治療内容は、ギャンブルをしたくなるきっかけや自分の考え方の癖、行動の連鎖に気づきを与えることから始めます。

たとえばイライラしている時、ギャンブルをしたら気分がすっきりするとします。これは、イライラする感情がギャンブルの引き金になっているということです。

しかしギャンブル以外にも、イライラを解消する方法があるとわかれば、ギャンブルをする必要はなくなります。つまりイライラの解消方法はギャンブルしかない、という考え方をしていることに気づくのが大切ということです。

また行動の連鎖としては、次のようなものがあります。

お金に困っている→ギャンブルをすればお金を稼げる→お金の問題を解決できる→だからギャンブルをする

ここで、「ギャンブルをすればお金を稼げる」というかたよった考え方をしていることにも気づくことが大切です。自分の思い込みを排除することで、ギャンブルにはまる理由はなくなります。

認知行動療法は時間がかかる

認知行動療法はギャンブル依存症となった人の考え方や行動パターンを変えている治療方法です。

長い期間をかけて習慣化された考え方や行動パターンをあらたな習慣に切り替えるため、時間をかけて訓練する必要があります。

認知行動療法は医療機関に入院し、プログラムに沿ってスキル習得の練習をします。そして一定期間の練習が終わったあとも、自分で習慣化しあらたなライフスタイルを確立することになります。

 

行動療法

認知行動療法のなかで、「ギャンブルに代わる」イライラの解消法を探すことの必要性を説きました。このようにギャンブルに代わって達成感が得られるものを探すことや、ギャンブル欲を刺激するものを避けるといった練習をするのが「行動療法」です。

認知行動療法は考え方を変えることで行動を変えるという仕組みになっています。それに対して行動療法は、行動を先に変えることで習慣化を目指すというアプローチになります。

たとえばギャンブルができる環境をなくす、お金を持たない、一定期間だけ入院するといったことが挙げられます。認知行動療法と並行して行うと効果があります。

 

まとめ

ギャンブル依存症の治療にはいくつかの種類があります。まずは自分が治療を必要としていることを理解するため、自助グループに参加することが必要です。そのうえで医療機関の診察を受けて、認知行動療法や行動療法といった具体的な治療を受けることになります。

治療と回復

自身でできること

家族のみなさんへ

治療の種類

ギャンブル依存は必ず克服できます

“ パチンコに依存していたのは10年以上にもなります。周りに嘘をついてまでパチンコに使うお金を必死に工面していました。ついに返し切れない程の借金をし、自分ではどうしようもなくなっても、自分は依存していないと思っていたのです。一方でいつも不安で苦しい焦りを感じていたのを覚えています。周りの人を傷つけても止められなかったのは、身も心も完全に依存していたからだと思います。現在はささやかですが普通の生活を送れるようになりました。絶対に克服できるはずです。”
“ 父親が色々な理由をつけて私や母親からお金を借りるようになりました。いま考えると全てウソだったのですが、しばらくは疑問にも思いませんでした。しかし、孫に用意していたお祝いをこっそりと持ち出したことに気づいて、普段とは明らかに何かがおかしいと感じたのです。私たちはじっくりと何度も向き合いました。今では日常を取り戻しています。家族の手助けがあれば必ず立ち直れます。”
“ 小さい頃からの幼馴染の変化に気づいたのは、申し訳なさそうに借金を申し込まれた時。 初めは困っている友人を放っておけなかったので理由は聞かずに貸しました。3度目の時に理由を尋ねるとギャンブルに使っていると言われショックだったことを覚えています。もう貸せないこと、そして専門家への治療を勧めました。彼自身も治したいという思いはありましたが、心が依存してしまっていたのです。いまはギャンブルは断ち、よく一緒に遊びに出かけます。寄り添うことだけでも力になれるんだと信じてよかったです。”
Previous
Next
翻訳する